テレビとスピーカーの接続方法|HDMI・光デジタル・Bluetoothの選び方

テレビとスピーカーの接続方法|HDMI・光デジタル・Bluetoothの選び方

テレビにスピーカーを接続するなら、まずテレビとスピーカーの両方にある端子を見ます。双方がHDMI ARC/eARCに対応していればHDMI接続、ARCを使えず双方に光デジタル端子があれば光接続が候補です。ヘッドホン出力とAUX入力を使う方法もあります。

Bluetoothでつなぐ場合は、テレビの音声出力への対応が条件になります。

ケーブルをつないだ後は、テレビの音声出力先とスピーカーの入力設定まで合わせましょう。この記事では、接続方法を選ぶ順序から、音が出ない場合の確認点まで説明します。設定画面やボタン名は機種で異なるため、具体的な操作例には対象を添えています。

この記事のポイント
  • テレビとスピーカー双方の端子に合う接続方法
  • HDMI・光・AUXの配線と入力設定
  • Bluetoothの対応条件と音声遅延の注意点
  • 無音時の確認順序と同時出力の条件
目次

テレビとスピーカーの接続方法を端子から選ぶ

最初に見るのは両方の端子とARC対応

最初に見るのは両方の端子とARC対応

HDMI端子が付いているだけでは、テレビの音をスピーカーへ送れる組み合わせか判断できません。テレビとサウンドバーの双方で「ARC」「eARC/ARC」などの表示を探します。ソニーの接続案内も、双方がeARC対応か、ARC対応か、どちらかがARC非対応かで接続方法を分けています。

端子に表示がないテレビもあるため、見当たらなければ説明書のHDMI端子の仕様を見てください。

接続方法テレビ側で必要なものスピーカー側で必要なもの選ぶときの要点
HDMI ARC/eARCARC/eARC対応のHDMI端子ARC/eARC対応のHDMI端子双方の対応を合わせる。eARCを使うなら双方がeARC対応であること
光デジタル光デジタル音声出力光デジタル音声入力ARCが使えない場合の候補。接続後は光入力を選ぶ
ヘッドホン端子経由ヘッドホン音声出力対応するAUX入力3.5mm接続に対応する機器ならステレオミニケーブルを使う
BluetoothBluetooth音声出力への対応対応するBluetooth音声受信機能ブラビアではテレビのA2DP対応を確認する

サウンドバーの機能を活用したいなら、対応するHDMI接続から検討するとよいでしょう。ソニーは、ブラビアとのBluetooth接続ではテレビや接続機器の音声を聞く以外の機能に制限があるとして、すべての機能を使う場合はHDMI接続を案内しています。

配線を減らしたい場合でも、無線で音が出るかと、使いたい機能が使えるかは分けて考えます。

HDMIはARC/eARC端子につないで音声出力を切り替える

ARCは、HDMI接続を通してテレビの音声をサウンドバーへ送る機能です。ソニーのサウンドバー接続例では、テレビ側の「ARC/eARC対応HDMI入力」と、サウンドバー側の「HDMI出力」をつなぎます。テレビの音を聞く場合でも、サウンドバー側はHDMI出力端子を使う点が迷いやすいところ。

単に空いているHDMI入力端子へ差すのではなく、説明書でテレビ接続用とされる端子を選びます。

ブラビアの案内では、ARC/eARC接続を次の手順で設定します。

  1. テレビとサウンドバー双方の「ARC」、eARCを使う場合は双方の「eARC」と記載されたHDMI端子をHDMIケーブルでつなぐ
  2. テレビの[画面と音声]→[音声出力]→[スピーカー出力]で[オーディオシステム]を選ぶ
  3. eARCを使う場合は、テレビの[音声出力]→[eARCモード]で[オート]を選び、サウンドバー側のeARCも有効にする。サウンドバーは初期状態で有効になっている場合もあるため、取扱説明書で確認する
  4. テレビのリモコンで番組や接続機器の入力に切り替え、サウンドバーから音声が出るか確認する

入力選択については、400-SP084の説明書では、HDMIケーブルで接続した後にリモコンでHDMI(ARC)モードを選ぶよう案内されています。この操作を全サウンドバー共通の手順とせず、使用する機種の説明書を確認してください。

ブラビアの案内では、[設定]→[画面と音声]→[音声出力]→[スピーカー出力]で[オーディオシステム]を選びます。双方がeARC対応なら、さらに[eARCモード]を[オート]に設定。サウンドバー側は出荷時からeARCが有効で、変更不要な場合もあります。

一方、サンワサプライ400-SP084のARC接続では、テレビ側のHDMI-CECとARCをオンにするよう指定されています。設定名や必要項目は、組み合わせる機器に合わせてください。

ケーブルも機器の指定に合わせます。ソニーはeARC対応機器で高音質の音声フォーマットを再生する接続に、プレミアムハイスピードHDMIケーブルやウルトラハイスピードHDMIケーブルなどを推奨しています。

また、ブラビアでは画面の読み上げ機能が有効だと[eARCモード]を選べないことや、eARC有効時にシステム音・音声応答などが制限される場合があります。これらの機能を使っている方は、ソニーの有線接続案内の注意事項も見ておきましょう。

ARCが使えない場合は光デジタル接続を検討する

ARCが使えない場合は光デジタル接続を検討する

テレビがARCに対応していなくても、光デジタル音声出力があり、スピーカー側に光入力があれば、光デジタル音声ケーブルでつなぐ方法があります。接続先は「テレビの光デジタル出力→スピーカーの光デジタル入力」です。

HDMI接続で音が出ず、別のHDMIケーブルでも改善しない場合にも、ソニーは光接続など別の方法を試すよう案内しています。

つないだ後は、スピーカーの入力を光接続に合わせます。たとえばJBL Bar Studioでは「OPTICAL」を選択します。この機種はHDMIケーブルと光デジタルケーブルの両方をつないでいても、光からの音を聞くときは「OPTICAL」が必要です。

ケーブルが差さっていることと、その入力を再生していることは別だと覚えておくと、切り分けがしやすくなります。

光ケーブルの先端に保護キャップがある場合も見落とさないようにしましょう。JBL Bar Studioの案内では、付属ケーブルの両端の樹脂キャップを外す必要があると説明しています。サンワサプライ400-SP084の説明書も、保護キャップを外して光ケーブルを接続し、OPTICALモードを選ぶ手順です。

光接続でも音が出なければ、後述するデジタル音声出力の設定へ進みます。

イヤホン・ヘッドホン端子は対応するAUX入力へつなぐ

テレビのイヤホン・ヘッドホン端子を使うなら、スピーカー側に対応するアナログ音声入力があるかを見ます。具体例として、400-SP084の説明書では、テレビのヘッドホン端子と本機のAUX端子を、3.5mmステレオミニケーブルでつなぐ方法が示されています。

この接続例のAUXは、スピーカーへ音声を入れるための3.5mm入力端子です。

同機の説明書には、テレビのオーディオ出力からRCA-3.5mm変換ケーブルでAUXへつなぐ方法もあります。ここで必要なのはテレビ側の「出力」。手元の端子がその接続に使えるかは、色や形だけで決めず、端子名を照合してください。

3.5mmケーブルとRCA変換ケーブルのどちらを用意するかは、テレビ側の出力に合わせて選びます。

400-SP084では、配線を終えてからACコードを接続し、電源を入れてAUXモードを選びます。テレビとの音声ケーブルを差すだけでなく、スピーカー自身の電源と入力選択も必要です。同機の使用開始時は、説明書に従って音量を最小にしてから調整します。

これは400-SP084の手順なので、別のスピーカーではその機種の電源・接続手順に合わせましょう。

テレビとスピーカーの接続設定と音が出ないときの対処

Bluetoothはテレビの音声出力対応を確かめて登録する

Bluetoothでつなぐ場合、スピーカー側の対応だけでは判断できません。ソニーは、Bluetoothオーディオ機器と接続できるブラビアの条件を「A2DPプロファイル対応」としています。仕様を見るときはBluetoothの記載だけでなく、音声出力への対応まで探しましょう。

このブラビア向け案内では、同時接続できるBluetoothオーディオ機器は1台です。

接続は、スピーカーをペアリングモードにして、テレビ側で機器を検索・登録する流れです。ブラビアの操作例では[設定]→[リモコンとアクセサリ]から、[アクセサリのペア設定]または[Bluetooth設定]→[機器登録]へ進みます。

表示されたサウンドバー名を選び、[ペア設定する]を実行。「Bluetoothオーディオ機器を接続しました」と表示されたら、実際に音声が出るか確かめます。

テレビ視聴では、接続できることに加えて音声の遅れも気になります。ソニーの2017~2025年発売ブラビア向け動作確認一覧では、一覧にないA2DP対応機器も接続可能とする一方、音声遅延や周辺環境の影響は確認していないとしています。

一覧にないことを「接続不可」と読み替える必要はありませんが、遅延がない保証にもなりません。テレビのシリーズ名に合う動作確認情報を見て選びましょう。

音が出ないときは端子・入力・出力先を順に見る

音が出ないときは端子・入力・出力先を順に見る

接続後に無音でも、すぐに故障とは限りません。まずスピーカーの電源、音量、消音状態を見て、そのうえで配線と設定をたどります。ハイセンスのFAQでは、ARC/eARC端子の取り違えによる問い合わせが多いとしています。

同社でも機種によってHDMI1の場合とHDMI2の場合があるため、「HDMI1につなげばよい」と端子番号だけで覚えないことが大切です。

  • 配線:HDMIはARC/eARC対応端子か、光接続はテレビの出力とスピーカーの入力につながっているか
  • スピーカーの入力:HDMI ARC・OPTICAL・AUXなど、使用中のケーブルに対応するモードか
  • テレビの出力先:サウンドバーで聞く設定が[テレビスピーカー]だけになっていないか
  • ケーブル:正しく差し込まれているか。HDMIで改善しなければ、対応する別ケーブルで変化があるか

それでも改善しない場合、ソニーのサウンドバー向け診断では、テレビとサウンドバー双方のソフトウェア更新も確認します。更新によって改善する可能性はありますが、必ず直るという案内ではありません。

初期化の方法も機種ごとに異なるため、ここから先はメーカーのトラブル解決手順と型番別の説明書に沿って進め、解決しなければ修理窓口へ相談します。

デジタル接続で無音ならPCM設定の案内も確認する

音声の出力先を外部スピーカーへ変えても音が出ないときは、テレビの「デジタル音声出力」の設定が確認候補になります。ハイセンスは「オート」で音が出ない場合にPCMへの変更を案内しています。

JBL Bar Studioの光接続でも、入力をOPTICALにしてなお無音なら、音量を上げることに加えてテレビ側の出力をPCMに変更する方法が示されています。

機器のランプが手掛かりになる場合もあります。400-SP084では、HDMI ARC・OPTICAL・COAXIALモードで音声が出ず、該当ランプが素早く点滅する場合、テレビなどの接続元でPCM信号出力を有効にする、または変更する必要があります。

これは同機の症状と対処の対応です。別機種の点滅まで同じ意味だと判断せず、表示の説明を照合してください。

PCMへの変更は、こうした対象機器や無音の症状に対する確認項目です。「すべてのテレビで最初からPCMにする」という一律の手順にはせず、スピーカーの説明書が指定する出力設定に合わせましょう。出力先を選ぶ設定と、デジタル音声の出力設定は、別々に点検するのがポイントです。

テレビ本体と外部スピーカーの同時出力は機種別に判断する

テレビ本体と外部スピーカーの同時出力は機種別に判断する

テレビの前にいる家族と、手元のスピーカーで聞く人の両方へ音を出したい場合は、同時出力への対応を調べます。外部スピーカーへ接続できることだけでは、この用途まで判断できません。

ソニーも、有線ヘッドホン、Bluetoothヘッドホン、お手元スピーカーなど接続する機器ごとに案内を分け、ブラビアの対応モデルが異なるとしています。

具体例は、対応ブラビアとソニーのお手元テレビスピーカーSRS-LSR200/SRS-LSR100の組み合わせです。対象にはブラビアのA80LやX90Lシリーズなどが含まれます。メーカーは、付属の送信機をテレビにつなぎ、テレビの音声出力を[テレビスピーカー]にすると両方から音を出せると案内しています。

この組み合わせの操作は、製品の説明書に従って接続した後、テレビの[設定]→[画面と音声]→[音声出力]から、[スピーカー出力]または[音声出力]を[テレビスピーカー]に設定する流れです。サウンドバーだけで聞く際の[オーディオシステム]とは設定が異なります。

同時出力の対象機種と操作方法を照合し、別のテレビやスピーカーへこの手順をそのまま当てはめないようにしましょう。

テレビとスピーカーの接続方法まとめ

この記事のまとめです。

  • 接続方法はテレビとスピーカー双方の端子・対応機能を照合して選ぶ
  • HDMI接続では端子番号だけでなくARC/eARC対応の表示や仕様を見る
  • eARCを使う場合は双方の対応と設定、機器が推奨するケーブルを確認する
  • ARCが使えなくても、テレビに光出力、スピーカーに光入力があれば光接続が候補になる
  • ヘッドホン端子経由では、対応するAUX入力へ接続し、スピーカーの電源と入力も合わせる
  • ブラビアのBluetooth接続はA2DP対応が条件で、音声機器の同時接続は1台
  • ソニーの2017~2025年発売のAndroid TV / Google TV搭載ブラビア向け動作確認済み一覧では、未掲載のBluetoothオーディオ機器もA2DP対応なら接続可能とされていますが、音声遅延や周辺環境が動作に及ぼす影響は確認されていません
  • 無音時は音量・消音状態、接続端子、スピーカー入力、テレビの出力先を点検する
  • デジタル接続の無音にはPCM変更の案内があるが、対象機種と症状に合わせて使う
  • テレビ本体との同時出力は、テレビ・外部機器の組み合わせに対応した手順で設定する
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この記事を書いた人

音の道具が好きで、買い物には少し慎重。マイクやイヤホン選びを、予算・接続・置き場所から一緒に考えます。家で聴く・録る時間を心地よくするヒントをお届けします。

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