配信向けオーディオインターフェイスおすすめ4選|雑談・歌・ゲームで選ぶ

配信向けオーディオインターフェイスおすすめ4選|雑談・歌・ゲームで選ぶ

配信用のオーディオインターフェイスを選ぶなら、まずは配信の内容から。声の音量や響きを手元で操作したいならAG03MK2、シンプルな操作で声とBGMをまとめたいならAT-UMX3が候補になります。

マイク2本で対談するならAG06MK2。ゲームの音を自分用と視聴者用に分けて調整したいなら、BRIDGE CASTに注目です。

選ぶ前に決めておきたいのは、つなぐマイクや楽器、配信中に操作したいこと、配信に使う端末の3つ。この記事では、音を混ぜる操作まで行える配信向けミキサーを中心に4機種を比べます。スマホで使う場合は、接続によって給電や変換アダプターも必要になるため、接続に使うものまで見ていきましょう。

この記事のポイント
  • 雑談・歌・対談・ゲーム別のおすすめ4機種
  • マイク本数と楽器の同時入力による選び分け
  • ループバックと音声チャットの設定の違い
  • PC・スマホの接続と給電に必要な準備
目次

配信向けオーディオインターフェイスのおすすめ4選

おすすめ機種合いやすい配信選ぶ決め手購入前の分かれ目
ヤマハ AG03MK2一人の雑談・歌・弾き語りCH1フェーダー、ミュート、リバーブなどギター入力とライン入力は切り替え式
オーディオテクニカ AT-UMX3声とBGM、ゲーム音を混ぜる配信専用ドライバー不要、入力別の音量操作ギターとキーボードのライン入力は選択式
ヤマハ AG06MK2対談・歌と楽器をマイクで収音する配信コンデンサーマイク2本と別のステレオライン入力マイク音量はフェーダーではなくツマミで調整
ローランド BRIDGE CASTゲーム実況・チームで会話する配信自分用と配信用のミックスを独立調整音の振り分けや操作の割り当てを重視する人向け

AG03MK2|一人の雑談や歌を手元で操作したい人に

AG03MK2|一人の雑談や歌を手元で操作したい人に

一人の雑談や歌の配信で、マイク音量を手元で動かしたいならAG03MK2。CH1に備わる60mmフェーダーで、マイク音声の出力音量を調整できます。

ミュートボタンもあり、消音も本体で操作できます。画面上の操作に加えて、机の上に音量調整とミュートの操作部を置きたい人に向いています。

歌の配信では、音を整える機能にも注目したいところ。コンプレッサーは音量を整え、EQは音域ごとのバランスを調整し、リバーブは響きを加えます。AG03MK2では、これらを本体内部のDSPで処理します。

設定に使うAG Controllerには、SimpleとDetailの2モードを用意。Windows・Mac・iOSから設定を扱えます。

マイクに加え、ギターやライン出力の楽器も接続できます。ただし、CH2のギター入力とライン入力は切り替え式。同時に両方を使う構成ではないため、歌とギター、歌とキーボードなど、予定している組み合わせに合うかを見てください。

声の音量操作から歌向けの音づくりまで、一台にまとめたい人の候補です。端子や機能の詳細は、AG03MK2の公式製品情報に掲載されています。

AT-UMX3|声とBGMをシンプルにまとめたい人に

声とBGM、あるいは声とゲーム音をまとめたいなら、オーディオテクニカのAT-UMX3も候補です。専用ドライバーは不要。マイク・LINE入力・USB入力のコントロールが独立しており、それぞれの音量を手元のツマミで調整できます。

ループバックにも対応しています。接続先のデバイスで再生している音を、マイクや楽器の音と一緒に配信するための機能です。

AT-UMX3のミュートは2種類。「マイクミュート」は、マイク入力の音声を消すボタンです。一方、「マイクモニターミュート」で消すのは、ヘッドホンで聞く自分の声。

配信に声を出したくないのか、自分の声をヘッドホンで聞きたくないのかで、使い分けます。

弾き語りにも使えますが、GUITARとKEYBOARDのライン入力はスイッチで選択する方式。ギターとキーボードの端子を同時に使う構成ではありません。

マイク入力は1系統で、XLRと6.3mmモノラル標準プラグに対応しています。一人の声と、選択した楽器をまとめる用途に合う機材です。基本機能はメーカーのAT-UMX3紹介でも確認できます。

AG06MK2|マイク2本の対談やアンサンブルに

AG06MK2|マイク2本の対談やアンサンブルに

二人で話す配信や、歌とアコースティック楽器をそれぞれマイクで拾う配信には、AG06MK2が候補になります。コンデンサーマイク2本を同時に使え、マイク入力とは別にステレオライン入力も2系統。

マイクを増やす予定があるなら、AG03MK2と比べておきたい部分です。必要な音源を同時につなげるかで選びましょう。

マイク音量の操作部も異なります。AG03MK2のCH1はフェーダーですが、AG06MK2ではCH1とCH2をそれぞれレベルツマミで調整する方式。

マイク2本のバランスを扱いたいならAG06MK2、一本の声をフェーダーで操作したいならAG03MK2、という選択になります。AG06MK2にもミュートやリバーブ、COMP/EQなどがあり、入力数を増やしながら配信向けの操作を本体にまとめられます。

CH2の使い方には注意が必要です。AG06MK2ではギター接続にもCH2を使うため、マイク2本を接続する構成で、その端子をギター用として重ねて数えることはできません。また、製品名は「6チャンネル」ですが、公式のUSB録音・再生仕様は2トラック。

複数の音を配信へまとめることと、すべての入力を別々に録音することは異なります。AG06MK2の公式製品情報では、入力数と録音仕様の両方を確認してください。

BRIDGE CAST|ゲーム音を自分用と配信用に分けたい人に

「自分にはゲーム音を大きめに、視聴者には声とのバランスを整えて届けたい」。そんなゲーム実況には、ローランドのBRIDGE CASTが候補になります。2系統のミキサーを備え、配信用と自分のモニター用を独立して設定できます。

扱えるのは、マイク音声、チーム内の会話、ゲーム音、BGMの各音量。配信に流す音と、プレイ中に聞きたい音のバランスを変えたい人に向いています。

本体には音量調整ノブに加え、ミュートなどの機能を割り当てられるボタンがあります。ヘッドホン出力、ライン出力、配信視聴者向けの音量を扱うノブも搭載。

BRIDGE CASTアプリでは、ボタンやノブの割り当てを変更でき、設定一式の保存・読み込みも可能です。ゲームや配信の内容に合わせて、操作を整えたい人に合います。

ダイナミックマイクとコンデンサーマイクに加え、ヘッドセットマイクにも対応しています。ただ、声とBGMを一つにまとめるだけなら、AT-UMX3やAG03MK2で必要な操作をまかなえるか、先に比べてみてください。

BRIDGE CASTを選ぶ決め手は、自分用と配信用のミックスを分けて管理したいかどうか。BRIDGE CASTの機能を見るときも、この使い方が必要かを軸に検討するとよいでしょう。

配信におすすめのオーディオインターフェイスを選ぶ4つの基準

ループバックはBGM用、音声チャットは送る音を分けて考える

ループバックは、接続したPCなどの再生音と、機材に入れたマイクや楽器の音を混ぜて、接続先へ戻す機能です。たとえばAT-UMX3で案内されているのは、BGMに声を重ねる配信や、録音済みの音楽に合わせて歌う使い方。

AT-UMX3では、ゲーム音と実況を同時に流す用途も案内されています。こうした音を配信に載せたいなら、ループバックの有無を見ておきましょう。

ただし、音声チャットでも常に同じ設定を使うわけではありません。AG03MK2・AG06MK2の説明書では、音声チャット向けはINPUT MIX。PCやスマホのBGM・ゲーム音も戻す用途には、LOOPBACKを案内しています。

通話も使う場合は、「配信に載せたい音」と「通話へ送る音」を先に決めてください。ゲーム音を混ぜられる機材でも、それだけで通話を含むすべての送り先が決まるわけではありません。

歌を録音するときには、LOOPBACKの設定に注意しましょう。AG03MK2・AG06MK2の説明書では、DAWソフトの設定によってループが形成され、ハウリングが起こる場合があるとしています。PCを経由した音を聞きながら録音する場合は、LOOPBACK以外にする指定です。

もう一つ注意したいのがDRY設定。本体のMUTEを押しても、PCやスマホへ送る音は消音されません。音声チャットで消音するには、チャット側のミュートを使う必要があります。

マイク本数と楽器の同時入力を先に決める

マイク本数と楽器の同時入力を先に決める

端子を比べる前に、配信で同時に使うものを書き出してみてください。「声一本とギター」「二人の声」「歌用マイクと楽器用マイク」では、必要な端子が異なります。

マイクを増やす予定があるなら、見るべきなのは対応するマイクの本数。AG06MK2はコンデンサーマイク2本の同時使用を明示しています。チャンネル数だけで判断せず、マイクを何本つなげられるかを確認しましょう。

楽器用の端子では、同時入力できるかがポイントです。AG03MK2のギターとライン入力、AT-UMX3のGUITARとKEYBOARDは、いずれも切り替え式。一方、AG06MK2にはマイク入力とは別のステレオライン入力があります。

歌と一種類の楽器で配信するのか、複数の音源を同時に混ぜるのか。予定している組み合わせを端子に当てはめてから選ぶと、必要な入力を絞れます。

自分が聞く音の調整も見ておきたいところ。AT-UMX3のマイクモニターミュートは、ヘッドホンで聞く自分の声を消す機能です。BRIDGE CASTでは、さらに自分用と配信用のミックスを独立して扱えます。

自分の声を聞こえなくしたいだけなのか、ゲーム・会話・BGMのバランスを自分用と配信用で変えたいのか。ここで必要な機能が変わります。

PC配信はドライバーとUSB接続の準備で比較する

PCで使う場合、ドライバーの準備は機種とOSによって異なります。AG03MK2・AG06MK2をWindowsで使うなら、Yamaha Steinberg USB Driverをインストールする案内です。

MacではmacOSの標準ドライバーを使うため、インストールは不要。同じUSB接続でも、初回に必要な作業は変わります。

専用ドライバーの導入を省きたいなら、AT-UMX3が候補になります。付属するのは、USB Type-C―Type-Aケーブルと、Type-A―Type-C変換アダプター。PCの端子に合わせて接続し、USBケーブル経由でPCから本体へ給電します。

付属の変換アダプターは、PC側で使う指定です。ケーブルなどを買い足す前に、手元のPCの端子と付属品で接続できるかを照らし合わせましょう。

AG03MK2・AG06MK2をPCへつなぐ際は、USBハブを使わず直接接続する案内です。USB-C端子のMacには、Mac付属または市販のUSB C to USB Cケーブルを使う方法も示されています。

購入予算には、本体だけでなく不足するケーブルの代金も含めておきたいところ。使うPCのOSと空いている端子を確かめてから、必要なものをそろえましょう。

スマホ配信は接続方式と外部給電までセットで選ぶ

スマホ配信は接続方式と外部給電までセットで選ぶ

スマホで使う場合は、端末ごとの接続方法を見てください。AG03MK2・AG06MK2をAndroidにつなぐ方法は、3.5mmの4極ステレオミニケーブル。説明書ではUSBケーブルによる音声入出力はできず、Androidへ送る音声はモノラルとされています。

ミニ端子のない端末には、変換アダプターも必要です。USB-C端子が付いていても、PCと同じ接続で使えるとは判断できません。

AG03MK2・AG06MK2をLightning端子のiPhone・iPadにつなぐ場合に使うのは、Apple製Lightning-USB3カメラアダプタ。本体用には、5V・1A以上のUSB電源アダプターまたはモバイルバッテリーが必要です。長時間の使用や配信では、端末側の給電も別途用意します。

説明書のUSB-C接続はiPadを対象とした案内です。USB-CのiPhoneにも使えるとは読み替えず、購入前に端末型番に合う対応案内を確認してください。

AT-UMX3の説明書には、スマホ・タブレットをUSB接続する手順があります。ただし、本体への給電は別途必要。家庭用コンセントにつないだ市販のUSB電源アダプターを使います。Lightning端子の場合は、Apple製Lightning-USBカメラアダプタも使用します。

PC用の接続一式だけで、スマホ用の給電までそろうとは限りません。本体と一緒に、端末に合う変換部品と電源用ケーブルも購入予定へ入れておきましょう。

配信向けオーディオインターフェイスのおすすめと選び方まとめ

この記事のまとめです。

  • 一人の雑談や歌で、フェーダー操作と本体の音づくりを重視するならAG03MK2。
  • AT-UMX3は専用ドライバー不要。声とBGM・ゲーム音をまとめたい人の候補です。
  • コンデンサーマイク2本を同時に使う対談やアンサンブルにはAG06MK2が向いています。
  • ゲーム音などのバランスを自分用と配信用で分けたいならBRIDGE CAST。
  • AG03MK2のギター/ライン入力、AT-UMX3のGUITAR/KEYBOARD入力は切り替え式。
  • ループバックはPCなどの再生音を混ぜて戻す機能。AG03MK2・AG06MK2では音声チャット向けのINPUT MIXと使い分けます。
  • AG03MK2・AG06MK2でPC経由の音を聞きながら録音する場合は、LOOPBACK以外に設定する指定があります。
  • AG03MK2・AG06MK2はWindowsで専用ドライバーを導入。Macでは標準ドライバーを使います。
  • AG03MK2・AG06MK2のAndroid接続は4極ミニケーブル方式で、端末へ送る音声はモノラルです。
  • スマホ配信では、端末に合う変換アダプターと本体への外部給電も含めて購入内容を決めましょう。
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この記事を書いた人

音の道具が好きで、買い物には少し慎重。マイクやイヤホン選びを、予算・接続・置き場所から一緒に考えます。家で聴く・録る時間を心地よくするヒントをお届けします。

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