歌ってみたにおすすめのマイク5選|USB・XLRと録音環境で選ぶ

歌ってみたにおすすめのマイク5選|USB・XLRと録音環境で選ぶ

歌ってみた用のマイクは、PCへ直接つないで始めたいならUSB、オーディオインターフェースを使うならXLRから選ぶのがおすすめです。USBでは、静かな環境で繊細な歌声を録りたい人にAT2020USB-X、周囲の音の入り込みを抑えたい人にAT2040USBを候補にします。

XLR接続では、入門候補のAT2020、ローカットや専用ショックマウントを備えるAT2035、録音とライブの両方で使えるShure SM58が選択肢です。私がまず見たいのは、マイクの評判だけでなく「今ある機材につながるか」「部屋でどんな音を拾うか」「固定用品まで予算に入るか」の3点。

ここから5本の違いを見ていきましょう。

この記事のポイント
  • USB・XLRと手持ち機材から始めるマイク選び
  • 歌声の細部と環境ノイズを基準にした方式の使い分け
  • 周辺機材と付属品を含めた購入予算
  • 接続・電源・固定条件で比較するおすすめ5本
目次

歌ってみたにおすすめのマイクを選ぶ4つの基準

まずはUSB接続かXLR接続かを決める

まずはUSB接続かXLR接続かを決める

録音機材をまだ持っていないなら、USBマイクから考えると接続がシンプルです。USBマイクはオーディオインターフェースを使わず、PCへ直接接続できます。今回のUSB候補2本は、USBケーブルとUSB Type-AからType-Cへの変換アダプターも付属。PC側の端子と付属品を照らし合わせて選べます。

一方、AT2020をPCで使う場合は、別途オーディオインターフェースなどとXLRケーブルが必要です。マイク本体だけで録音環境が完成するわけではありません。すでにインターフェースを持っている人は、そのマイク入力と電源条件に合うXLRマイクを候補にするとよいでしょう。

USB・XLRは接続方法、コンデンサー・ダイナミックはマイクの方式として分けて見ます。実際にAT2020USB-Xはコンデンサー型、AT2040USBはダイナミック型ですが、どちらもUSB接続です。「USBだからこの方式」と決めつけず、接続を決めたあとに録音環境に合う方式を選びましょう。

コンデンサーとダイナミックは録りたい声と環境で選ぶ

細かな歌声の表現や空気感まで収音したいなら、コンデンサーマイクが候補になります。オーディオテクニカは、高い感度と広い周波数特性によって歌声の細部を録音できると説明しています。AT2020USB-Xについても、繊細でクリアな表現を得意とし、余計なノイズが少ない整った環境での収録に向くと案内しています。

扱いやすさや周囲の雑音の拾いにくさを重視するなら、ダイナミックマイクも検討できます。コンデンサー型だけが歌の録音用というわけではありません。Shure SM58は、メーカーがライブだけでなくスタジオレコーディングでのボーカル収音にも適した製品としています。

電源は方式名だけで判断せず、製品ごとに見ます。AT2020は48V DCのファントム電源、AT2035はDC11~52Vのファントム電源が必要です。対してUSB候補の2本は、コンデンサー型もダイナミック型もUSB電源(DC5V)で動作します。AT2040USBも電源不要という意味ではありません。

生活音・息・机の振動を分けて考える

生活音・息・机の振動を分けて考える

生活音の入り込みが気になるときは、まず指向性を見ます。指向性とは、どの方向からの音を拾うかを示す特性。単一指向性(カーディオイド)は前からの音に対して感度が高く、後ろからの音を収音しにくい方式です。自宅では声以外の生活音や環境音も入ることがあるため、歌う方向を意識して使えるモデルが候補になります。

ただし、息による「ボフッ」というノイズと、机やスタンドから伝わる振動は、同じ対策ではありません。ポップフィルターは発声時の息によるポップノイズを抑える用品。ショックマウントはマイクへ伝わる振動を抑える用品です。声以外の音が気になる場合は、どの音を減らしたいのかを分けて予算を組みます。

USBで環境ノイズへの配慮を重視するなら、ハイパーカーディオイド特性を採用したAT2040USBが候補です。メーカーは指向性を狭め、狙った音を収音する設計と説明しています。また、ポップフィルターとショックマウントも内蔵。

これらは不要な音を抑える機能として選ぶもので、生活音が必ず消えることを前提にはしません。

予算はマイク本体と周辺機材を合わせて考える

本体価格の比較用に、5本の税込価格例を並べました。2026年10月3日に確認したヨドバシ.comの表示価格で、ポイント還元は差し引いていません。販売店や購入時期で価格は変わるため、最安値や固定価格として扱わず、接続機材を含めた予算を考える出発点にしてください。

購入候補接続本体の税込価格例選ぶ軸
AT2020USB-XUSB21,780円静かな環境で繊細な表現を録る
AT2040USBUSB24,200円周囲の音の拾いにくさを重視
AT2020XLR14,520円XLRコンデンサーの入門候補
AT2035XLR21,780円ローカットと付属ショックマウント
SM58-LCEXLR18,700円ボーカル録音とライブの兼用

例えばAT2020は、この価格例ではUSB候補より本体が安いものの、PC接続には別途インターフェースなどとXLRケーブルが必要です。すでに持っている人と、一式を新しくそろえる人では追加購入するものが違います。マイク代だけを比べて、録音に必要な費用まで安いと決めるのは避けましょう。

固定用品も見落としやすいところです。AT2020USB-Xにはスタンドが付属しますが、AT2040USBの付属品はマウンティングクランプなどで、スタンドやアームは別途用意する前提で考えます。

AT2020のスタンドマウント、AT2035のショックマウントも、机や床に置くスタンドそのものとは区別してください。

購入前は「接続する機器とケーブル」「マイクを固定する用品」「息や振動への対策用品」の順で、手持ちと付属品を照合しましょう。ポップフィルターやショックマウントは、必要な役割に合わせて追加します。とくにショックマウントは対応機種とスタンドの形状を合わせる必要があり、見た目だけで選ばないことが大切です。

歌ってみたにおすすめのマイク5本と条件別の使い分け

USBで始めるならAT2020USB-XとAT2040USB

PCへ直接つないで始める2本では、録音する部屋を基準に選びます。余計なノイズが少ない環境で歌声の細かな表現を重視するならAT2020USB-X、環境ノイズの拾いにくさを重視するならAT2040USB。同じメーカーのUSBマイクでも、得意とする条件が異なります。

比較項目AT2020USB-XAT2040USB
方式バックエレクトレット・コンデンサー型ダイナミック型
指向特性単一指向性ハイパーカーディオイド
電源・出力端子USB電源(DC5V)・USB Type-CUSB電源(DC5V)・USB Type-C
ヘッドホン端子3.5mmステレオミニジャック3.5mmステレオミニジャック
固定用の付属品スタンド・変換ねじマウンティングクランプ・変換ねじ
マイク本体の質量約373g約600g
共通するケーブル類約2.0mのUSB Type-C–Type-Aケーブル、Type-A–Type-C変換アダプター同左

AT2020USB-Xは専用スタンドが付属するため、机上での使用を考える人に向いています。声を聴きながら歌いたいときは、内蔵のヘッドホン出力でマイク入力を遅延なく直接モニタリングできます。マイクの音とPC音源のバランスを調整するダイヤルもあり、PCで再生する伴奏と自分の声を聴く用途で検討できます。

AT2040USBも、遅延のないヘッドホンモニターとミックスコントロールを備えます。こちらはポップフィルターとショックマウントを内蔵し、Low Cutフィルタースイッチも搭載。USB接続の手軽さを保ちつつ、不要なルームノイズや振動への配慮を重視したい人の候補です。

置き方の違いも購入判断に入れましょう。AT2040USBは約600gで、付属クランプを使うスタンドやアームの用意が必要です。アームを選ぶ場合は、取り付け条件と支えるマイクの質量を照合します。

机に置くところまでまとめて考えるならAT2020USB-X、固定用品も含めて環境を組むならAT2040USB、という見方もできます。

PCとの適合は端子だけでなくOSも対象です。両機種の説明書には対応OSの一覧と「最新の情報は製品ホームページを確認」という注記があります。新しいOSで使う予定なら、端子が合うことだけで対応を判断せず、購入時点のメーカー案内まで見ておきましょう。

XLRコンデンサーの入門候補はAT2020

XLRコンデンサーの入門候補はAT2020

AT2020は、オーディオテクニカが歌ってみたの録音向けに挙げているコンデンサーマイクです。メーカーはエントリークラスのハイコストパフォーマンスモデルと位置づけ、説明書でも自宅録音や動画配信に適した製品としています。XLR接続で歌の録音を始めたい人の、最初の比較候補になります。

出力は3ピンXLR-Mで、必要なファントム電源は48V DC。PCへ接続するには、対応するマイク入力を持つオーディオインターフェースなどと、別途XLRケーブルが必要です。手持ちの機材でこの条件を満たすなら本体を中心に検討でき、機材がない場合は接続側の費用も合わせて比較します。

使う向きにも特徴があります。AT2020は、説明書で前面のオーディオテクニカのロゴ面を音源に向けるよう案内されているサイドアドレス型です。マイク上端に向かって歌うイメージだけで設置せず、ロゴ面へ声を向ける置き方を確認しましょう。単一指向性を採用し、サイドとリアの収音を抑える設計です。

付属品はスタンドマウント、変換ねじ、ポーチです。ショックマウントまで付属するAT2035とは、固定用品の内容が違います。まずAT2020を軸にし、振動への対策用品を追加する予定があるなら、その費用を含めてAT2035と比べるとよいでしょう。

なお、AT2020の説明書では、ケーブルを抜き差しする前に接続機器のファントム電源をOFFにするよう案内されています。電源条件を満たす機器を選ぶことと、接続時の扱いはセットです。大切な録音の前には試し録りを行い、正常に録音できているか確かめましょう。

ローカットと付属ショックマウントを求めるならAT2035

AT2035は、単一指向性のバックエレクトレット・コンデンサー型マイクです。XLR接続のコンデンサーを選ぶ際に、マイク本体のスイッチとショックマウントの付属を重視するなら候補になります。単にAT2020より高い製品として見るより、追加される機能を自分の録音で使うかを考えたい1本です。

特徴の一つは、80Hz・12dB/oct.のローカットスイッチです。メーカーの説明書では、風などの吹かれや振動ノイズをカットする場合に、側面のローカットフィルタースイッチをオンにするよう案内しています。低い周波数側のノイズへの対処をマイク側で行いたい人に、検討する理由があります。

もう一つは−10dBのパッドスイッチ。説明書では、音声入力が最大入力音圧レベルを超える場合に使う機能とされています。ローカットは吹かれや振動ノイズへの対処、パッドは大きな入力への対処という別の役割です。どちらも、生活音をまとめて消す機能として選ぶものではありません。

専用ショックマウント、マイクポーチ、変換ねじが付属する点も購入時の違いです。ショックマウントはマイクへ伝わる振動を抑える用品なので、机やスタンドの振動への対策を考えている人には付属する意味があります。

ただし、マイクを置くためのスタンドや、接続するXLRケーブルまで一式付属するという意味ではありません。

電源条件はファントムDC11~52Vで、ファントム電源対応のマイク入力へ接続します。AT2020の48V DCという記載と混同せず、AT2035の条件として確認しましょう。私は、XLR環境を用意できて、ローカットやショックマウントも使いたい人にこのモデルを候補として挙げます。

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歌の録音とライブを兼ねるならShure SM58

歌の録音とライブを兼ねるならShure SM58

Shure SM58は、カーディオイドのダイナミック型ボーカルマイクです。メーカーがライブパフォーマンスとスタジオレコーディングの両方を用途に挙げているため、歌ってみたの録音に加えてライブでも使いたい人の候補になります。

ここで価格例として扱っているのは、ON/OFFスイッチのないSM58-LCEです。

ボーカル向けに調整された周波数特性に加え、内蔵の球形フィルターで風や息によるポップノイズを抑える設計です。エアー式ショックマウントシステムも備え、ハンドリングノイズへの配慮があります。

頑丈な構造を重視する人にも検討しやすい製品ですが、ノイズ対策機能があることだけで、距離や置き方を気にしなくてよいわけではありません。

SM58の日本語ガイドでは、唇を中心軸上で15cm以内に近づける配置を、低音域が強調された力強い音質の例として挙げています。一方、口から15~60cm離して鼻より少し上へ置く配置は、自然な音質で低音を抑えた例です。近づけることだけを正解にせず、求める声の聞こえ方に合わせて距離を試す余地があります。

この距離の案内はSM58の例で、AT2020やUSB候補へそのまま当てはめるものではありません。SM58のガイド自身も、マイク位置は好みに大きく依存し、一つの「正しい」位置があるわけではないとしています。

コンデンサー型との比較でも、方式名だけで優劣を決めるより、ボーカル用途と配置の自由度を見て選びましょう。

端子はプロオーディオ用3ピンXLRのオスで、USB接続の2本とは接続経路が異なります。メーカーの同梱品案内は、マイクホルダー、変換ねじ、マイクポーチ。PCへ直接つなぐ手軽さを優先するならUSB候補、XLR機材を使い、録音とライブのボーカル用途を兼ねたいならSM58という条件で比べてください。

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歌ってみたにおすすめのマイク選びのまとめ

この記事のまとめです。

  • PCへ直接接続して始めたいならUSB、オーディオインターフェースなどを使うならXLRを候補にする
  • USB・XLRの接続方法と、コンデンサー・ダイナミックの方式は分けて比較する
  • 静かで余計なノイズが少ない環境で、繊細な表現を録りたいならAT2020USB-Xが候補
  • 環境ノイズの拾いにくさを重視するUSB候補は、ハイパーカーディオイドのAT2040USB
  • AT2020USB-Xはスタンド付属、AT2040USBはスタンドやアームを別途用意する前提で予算を組む
  • XLRコンデンサーの入門候補AT2020は、48V DCのファントム電源とPC接続用の機材が必要
  • AT2035はローカット、−10dBパッド、付属ショックマウントを使いたい人の候補で、電源条件はファントムDC11~52V
  • 録音とライブのボーカル用途を兼ねるならShure SM58が候補で、掲載したSM58-LCEはスイッチなし
  • 生活音、息によるポップノイズ、机やスタンドの振動は、対策の役割を分けて考える
  • 本体価格だけで決めず、接続機材・ケーブル・固定用品を含めて比較し、USB機種は購入時点の対応OSも確認する
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この記事を書いた人

音の道具が好きで、買い物には少し慎重。マイクやイヤホン選びを、予算・接続・置き場所から一緒に考えます。家で聴く・録る時間を心地よくするヒントをお届けします。

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