ギターアンプにヘッドホンをつなぐ方法|端子・音量・音が出ないときの確認

ギターアンプにヘッドホンをつなぐ方法|端子・音量・音が出ないときの確認

ギターアンプにヘッドホン用の出力端子があれば、対応するプラグのヘッドホンをつないで練習できます。まず探したいのは、PHONESやPHONES/REC OUTという表示。ギターを挿すINPUTや、音楽プレーヤーをつなぐAUXとは役割が違います。

手持ちのアンプに端子があれば、その接続方法から確認しましょう。端子がない場合は、ギターに直接取り付けるヘッドホンアンプも選択肢です。ここでは端子とプラグの見分け方から、音量調整、つまずきやすい点まで、機種ごとの例を交えて案内します。

この記事のポイント
  • PHONESなどヘッドホン用出力の見分け方
  • プラグの規格と機種別の音量調整
  • 無音やBluetooth接続でつまずく原因
  • 端子がない場合の代替策と機材の使い分け
目次

ギターアンプにヘッドホンをつなぐ端子と使い方

つなぐ場所はPHONESなどのヘッドホン出力

つなぐ場所はPHONESなどのヘッドホン出力

アンプの前面だけでなく、上面や背面も見て、ヘッドホン用と説明されている端子を探します。BOSSのKATANA-MINIでは背面のPHONES/REC OUT、ヤマハのTHR-IIでは上面のPHONESが接続先です。

THR-IIは、ここではTHR30II Wireless・THR10II Wireless・THR10IIの3機種を指します。

端子の表示メーカーが案内する役割の例
PHONESTHR-IIではヘッドホンを接続
PHONES/REC OUTKATANA-MINIではヘッドホン接続と録音用出力に使用
INPUTKATANA-MINI、THR-IIではギターを接続
AUX/AUX INTHR-II、KATANA-MINIでは外部のオーディオ機器を接続

差し込めそうな形でも、端子名が違えば用途を確認する必要があります。 たとえばBOSSのKATANA-HEAD/KATANA-Artistでは、SPEAKER OUTはスピーカーボックス用で、ヘッドホンは別のPHONES/REC OUTにつなぐ構成です。

同じ説明書でもLINE OUTはPAシステムやレコーダー向けに案内されています。「OUTと書いてあればヘッドホン用」とは判断しないでください。

3.5mmと6.3mmはプラグの大きさとステレオの指定を合わせる

ヘッドホン側では、直径3.5mmのステレオミニプラグと、直径6.3mmのステレオ標準プラグが接続を考える際の基本になります。アンプの説明書にある「ステレオミニ」「ステレオ標準」という表記と、手持ちのプラグを照合しましょう。

THR-IIのPHONESはステレオミニ、VOX amPlug 3のPHONESは3.5mmステレオミニです。

大きさだけが合わない場合は、ステレオ用の変換アダプターが選択肢になります。ヘッドホンが3.5mmでアンプのヘッドホン端子が6.3mmなら、3.5mmを受けて6.3mmへ変換する向き。ヘッドホンが6.3mmで端子が3.5mmなら、その逆です。

オーディオテクニカの製品でも、この2方向は別の変換プラグとして用意されています。

有線イヤホンも、アンプ側が指定する接続規格を満たせば候補になります。オーディオテクニカも、ステレオミニプラグのヘッドホン/イヤホンをステレオ標準ジャックへ接続する方法として変換アダプターを説明しています。ただし、「普段スマホで使っている」というだけで適合は決まりません。

直径に加えて、ステレオ接続などの指定まで合わせることが大切です。

音量を絞って接続し、スピーカーが止まる条件を確かめる

音量を絞って接続し、スピーカーが止まる条件を確かめる

接続は、そのアンプの説明書にある電源・音量の手順で行います。KATANA-MINIは、他の機器と接続するときにすべての機器の音量を絞り、電源を切るよう指定しています。THR-IIも、有線接続はすべての機器の電源を切った状態で行い、規格に合うプラグを確実に接続する案内です。

  1. アンプの説明書に従って音量を絞り、接続する機器の電源を切ります
  2. ギターをINPUTへ、ヘッドホンを指定のヘッドホン出力へ接続します
  3. 説明書の順番で電源を入れ、アンプの音量つまみで調整します

スピーカーについては、KATANA-MINIはPHONES/REC OUTにプラグを接続すると、本体スピーカーから音が出なくなります。THR-IIもPHONESへのプラグ接続で本体スピーカーが止まる仕様。これらの機種では、ヘッドホン練習のために別途スピーカーを切り替える操作は案内されていません。

見落としやすいのは、両機種とも条件が「プラグの接続」であることです。ヘッドホンを外したつもりでも変換プラグだけが残っているなら、スピーカーが鳴らない理由になり得ます。また、手持ちの別機種でも同じ動作になるとは限りません。説明書のPHONES欄で、スピーカー出力に関する注記を一度押さえておきましょう。

ギターの音量と伴奏の音量は別々に調整する

どのつまみでヘッドホンの音量を変えるかは、アンプによって違います。KATANA-MINIではVOLUMEが音量、GAINが歪み具合を調整するつまみです。一方、THR-IIはGUITARでギターの最終音量を調整します。つまみの名前だけを見て、どの機種でも同じ役割だと考えないのがポイントです。

特にTHR-IIのMASTERは、音量に加えてパワーアンプ部の歪みや低域の変化も再現します。ただしBASS・ACO・FLATを選んだ場合は音量のみの調整です。ギター全体の音量を変えたいときはGUITAR、音作りはGAINやMASTERという説明書の役割に沿うと、触るつまみを区別できます。

曲に合わせて弾く場合は、伴奏側にも調整箇所があります。KATANA-MINIのAUX INに接続した音楽プレーヤーなどの音量は、接続した機器側で調整します。THR-IIでは、AUX・USB・Bluetoothから入る音をAUDIOつまみで調整し、ギターの音はGUITARで調整する構成。

伴奏だけ大きいときは、ギター側のGAINを上げる前に伴奏側の音量を見直しましょう。

ヘッドホン練習でも、大音量で長時間使うことは避けてください。ローランドのKATANA取扱説明書は、難聴の恐れを警告し、聴力低下や耳鳴りを感じた場合は直ちに使用をやめ、専門の医師に相談するよう案内しています。

ギターアンプにヘッドホンをつないでも使えないときの対処と選択肢

音が出ないときはギター音と伴奏を分けて確認する

ヘッドホンから音が出ないときは、ギターも伴奏も無音なのか、片方だけ聞こえないのかを分けてみてください。THR-IIの説明書も、ギター、Bluetooth、USB、AUXで確認項目を分けています。伴奏が聞こえるからといって、ギター側の接続や設定まで正しいとは限りません。

  • ギターがINPUTに正しく接続され、ギター本体のボリュームが上がっているか
  • アンプ側の必要な音量つまみが最小になっていないか
  • ギターケーブルが断線していないか
  • チューナーなど、ギター音を出さない状態になっていないか

たとえばTHR-IIは、チューナーがオンだとギター音がPHONESへ出力されません。一方、その状態でもAUX・USB・Bluetoothからの音はPHONESへ出力されます。「曲は聞こえるのにギターだけ聞こえない」という場合に、ケーブル以外の設定も関係する具体例です。

THR-IIでは、GAIN・MASTER・GUITARが最小でないことも確認項目に入っています。

さらにTHR-IIでCLEANを選んでいる場合は、BASS・MIDDLE・TREBLEがすべて最小でないこと、THR RemoteのCOMPRESSORのLevelが0でないことも確認対象です。これらはTHR-II固有の項目なので、ほかのアンプではその機種の「音が出ない」欄を使います。

amPlug 3なら、PHONESはステレオ接続で、プラグを奥まで挿す指定があります。半挿しのまま使うと動作が不安定になる場合があるため、接続条件も見直してください。

Bluetooth対応でもヘッドホンへ送信できるとは限らない

Bluetooth対応でもヘッドホンへ送信できるとは限らない

Bluetooth対応という表示だけでは、ワイヤレスヘッドホンが使えるとは判断できません。見るべきなのは、アンプがBluetoothで何をする製品なのか。スマートフォンの曲を受け取る機能と、演奏音をヘッドホンへ送る機能は区別して確認します。

明確な例がBOSSのKATANA-AIR/KATANA-AIR EXです。メーカーの公式FAQでは、Bluetoothオーディオ機能は受信のみで、Bluetoothヘッドホンとは接続できないと案内されています。ペアリング操作を繰り返して解決する種類の問題ではありません。

また、THR-IIの説明書はBluetoothの用途として、スマートデバイスの音楽再生や音色編集を案内しています。THR30II Wireless/THR10II Wirelessのギターワイヤレス機能は、対応するトランスミッターをギターに接続して使うもの。

「ギターからアンプまでがワイヤレス」と「アンプからヘッドホンまでがワイヤレス」は別の確認事項です。手持ちのBluetoothヘッドホンを使いたいなら、購入前にそのアンプの音声送信対応を確かめましょう。

ヘッドホン端子がない場合はギター用ヘッドホンアンプも選択肢

手持ちのアンプにヘッドホン端子がない場合は、別のギター用ヘッドホンアンプで練習する方法があります。たとえばVOXのamPlug 3は、ギターのジャックに本体を直接挿して使う製品です。既存アンプに端子を追加するのではなく、ギターからamPlug 3へ、そこからヘッドホンへという接続に切り替えます。

amPlug 3の電源は単4形乾電池2本、または単4形ニッケル水素充電池2本。インプットプラグをギターに接続し、PHONESへヘッドホンをつなぎます。電源を入れる前にVOLUMEを左へ回して最小にし、STANDBY/ON/CHボタンを長押しして起動する手順です。

PHONESは3.5mmステレオミニで、接続するケーブルは3m以下という指定もあります。

購入候補として考えるなら、音色の異なるモデルの選択も必要です。AC30モデルは、VOX AC30のサウンドを再現するモデルで、CH1が暖かなノーマル、CH2がブライトなトップブースト。

公式ページではメトロノームを含むリズムパターンや、コーラス・ディレイ・リバーブなどの内蔵エフェクトも案内されています。ヘッドホン練習に加え、リズムに合わせて弾きたい人が検討できる構成です。

直接取り付けるタイプなので、扱い方も押さえておきましょう。amPlug 3はギターに合わせてプラグの角度を調整できますが、ギターを壁に立てかけたり床に置いたりするときは、本体をギターから外す指定です。外す際も本体の端を引くのではなく、インプットプラグの根元付近を持ちます。

機材を追加するならスピーカーでも弾くかで選ぶ

機材を追加するならスピーカーでも弾くかで選ぶ

新しく機材を用意するなら、私はまず「スピーカーでも弾きたいか」を選ぶ軸にします。スピーカー練習とヘッドホン練習の両方を行うなら、ヘッドホン出力を備えたギターアンプ。ヘッドホン中心でギターへ直接取り付けたいなら、amPlug 3のような製品が候補です。

選ぶ軸BOSS KATANA-MINIVOX amPlug 3のAC30モデル
ギターとの接続ギターをアンプのINPUTへ接続本体のプラグをギターへ直接接続
主な使い方内蔵スピーカーとヘッドホンの使い分けPHONESにつないだヘッドホンでの練習
音作りBROWN・CRUNCH・CLEAN、3バンドEQ、ディレイノーマル/トップブーストの2チャンネル、内蔵エフェクト、リズム機能
電源単3形アルカリ電池6本、単3形ニッケル水素充電池6本、または別売ACアダプター単4形乾電池2本、または単4形ニッケル水素充電池2本
外部の曲に合わせる方法AUX INへ音楽プレーヤーなどを接続AUXへ音楽プレーヤーなどを接続

KATANA-MINIは、本体のつまみで音を作り、スピーカーでもヘッドホンでも練習したい場合の候補です。PHONES/REC OUTにはスピーカーで鳴らしたような音を得るCABINET VOICEDの説明があり、ヘッドホン使用を想定した出力が用意されています。

AC電源で使う場合はアダプターが別売なので、電池で使うかも含めて購入内容を決めましょう。

一方、amPlug 3のAC30モデルは、ギターへ直接取り付ける形と、そのモデルの音色やリズム機能に魅力を感じるかで検討できます。すでに手持ちのアンプに適切なヘッドホン出力があるなら、まずは接続先とプラグの適合を確認するところから。

機材の追加は、スピーカーで弾く用途や欲しい音色など、今の構成で足りない部分に合わせて考えてみてください。

ギターアンプにヘッドホンをつなぐ方法のまとめ

この記事のまとめです。

  • 接続先はPHONESやPHONES/REC OUTなど、その機種でヘッドホン用と指定された端子
  • INPUT・AUX・SPEAKER OUTなどは用途が異なり、形だけで接続先を判断しない
  • 3.5mmと6.3mmの大きさに加え、ステレオなどの接続規格を合わせる
  • 接続時の電源と音量の操作は、そのアンプの説明書に従う
  • KATANA-MINIとTHR-IIは、指定のヘッドホン出力へプラグを挿すと本体スピーカーが止まる
  • ギター音と伴奏は調整箇所を区別し、大音量での長時間使用を避ける
  • 音が出ない場合は接続・音量・ケーブルに加え、機種固有のチューナーや設定も確認
  • Bluetooth対応でも音声送信に対応するとは限らず、KATANA-AIR/AIR EXはBluetoothヘッドホンに接続不可
  • ヘッドホン端子がない場合は、ギターへ直接取り付けるamPlug 3などで別の練習構成を作れる
  • 機材の追加は、スピーカーでも弾くか、直接取り付ける形や欲しい音色を重視するかで検討
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この記事を書いた人

音の道具が好きで、買い物には少し慎重。マイクやイヤホン選びを、予算・接続・置き場所から一緒に考えます。家で聴く・録る時間を心地よくするヒントをお届けします。

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